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高鍋町 特産のキャベツ採用 [高鍋町]






 城下町らしい町並み形成で人を呼び込む仕掛けを進める中、高鍋町まちなか

商業活性化協議会(小澤正隆会長)の次なる悩みは

「来てもらった人に、高鍋をアピールできる

土産物がない」ことでした。

 会員で膝をつき合わせて話すうち、小澤会長(34)が

「子どもからお年寄りまで親しまれる

スイーツでいこう」と発案。

県内一の生産高約5千トンを誇ることでアピール力があるキャベツを使うことを決め、

昨年初めに開発プロジェクトは始まりました。

 手始めに何を作るかー。「シュークリームのシューはフランス語でキャベツの意味。

それならシュークリームで行こう」と決定。近年ブームのロールケーキと合わせ、

町内の洋菓子店「ラ・メゾン・ド・ガトー」に開発を依頼し、

同年3月に物産館・たかなべ町家本店で発売。

町産キャベツの粉末を生地やクリームに練り込み、その意外性から毎日夕方には

売り切れる人気商品となりました。

 さらに、商工業者でつくる町地場産業振興会などに呼び掛け、町内の飲食店などが

プリンやドーナツ、チーズまんじょうやクッキー、

回転焼きなどを続々と開発。

今では9種類の品ぞろえを誇ります。

 ただ、キャベツを主役に据えることは一筋縄ではいかない。

同町で食品輸入やインターネット販売を手がけるヤミー・フードラボの

谷口竜一社長(38)が開発したのはクリーム大福。

「キャベツ自体は味がないのに、それらしさを表現するのが

難しかった」と話しています。

 試行錯誤の末、粉末をクリームと合わせることで、

抹茶のような風味が生まれました。

真空パックのため、開封前なら3カ月は常温保存できる利点もあります。

9個入りを個包装にして職場などでも配りやすいです。

古川浩二副会長(42)のデザインした「たか鍋大使くん」をあしらった包み紙も

愛らしく、今年3月に発売後は、最も人気の

商品となりました。

 小澤会長にはある思いがある。同町には2007年、後継者不在や道路拡張のために

閉店した「菓子舗千手五雪堂」がありました。

115年の歴史を誇った老舗の銘菓は、お歳暮や町内外への贈り物として親しまれ、

町民は閉店を惜しみました。

「あの銘菓に代わりうる存在となってほしい」。

発売2年に満たない数々のスイーツが、年月に耐えて愛されるよう

期待をよせました。


宮崎日日新聞12月12日より抜粋






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