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木城町 十次の遺産で夢実現






 木城町の社会福祉法人・石井記念友愛社(児嶋草次郎理事長)が運営する

児童養護施設・石井記念友愛園の高校生2人が、児童養護施設卒園者の

進学を支援する「十次記念奨学制度」を使って今春、延岡市の

九州保健福祉大に進学する。

この制度を活用して友愛園から進学するのは初めてです。一時は経済的な理由から

進学をあきらめかけた2人は周囲の支援に感謝しつつ、

4月から始まる大学生活に胸を膨らませています。

 進学を決めたのは、2歳から友愛園で生活する高鍋農業高の男子生徒(18)と、

5歳で入園し、現在は高鍋町にある小規模児童養護施設・じゅうじの家で

生活する高鍋高の女子生徒(18)。

2人はともに昨年10月、指定校推薦入試に合格。生活態度などを考慮して

児嶋理事長が推薦し、同制度を活用して学費の

全額免除が決まりました。

 2人とも社会福祉学部スポーツ健康福祉学科へ進む。女子生徒の夢は体育教師で

「教員免許の取得やボランティア活動に挑戦したい」と意欲的。男子生徒は

スポーツトレーナーや警察官、福祉の仕事など現段階でさまざまな

目標があり、「大学での学びを通して職種を絞りたい」と

話していまいた。

 2人が進学を決めたのは昨夏。金銭的に進学が難しかったため就職しようと

考えていたが、同制度のことを知り、オープンキャンパスに

参加して夢を膨らませたといいます。

 奨学制度は、岡山県で孤児院を開設するなど児童福祉に尽力した高鍋町出身の

石井十次にちなみ、同大学を運営する学校法人・順正学園(岡山県、

加計美也子理事長)が設けました。

同学園と連携協定を結ぶ養護施設を巣立った高校生が、同大学や吉備国際大

(同県高梁市)など同学園グループの高等教育機関の入試に合格した場合、

入学金や学費を免除し、社会的自立を支援します。

友愛社とは2009年に協定を締結していました。

 2人は「制度があったから夢に一歩近づけました。制度を使わせてもらうからには

社会に貢献できる大人になり、何かしら結果を残したい。感謝の気持ちを忘れず、

後輩の見本になれるよう一生懸命勉強したい」と抱負。

児嶋理事長は「児童養護施設で育ったことを誇りに捉え、夢に向かってたくましく

努力してほしい」とエールを送っています。


宮崎日日新聞1月4日より抜粋






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