国内屈指の希少植物の宝庫として知られる川南町の川南湿原で19日、
同湿原を守る会(河野康哉会長)と協力者らによる
野焼きが行われました。
湿原の一般開放を行わない冬季に毎年実視施しており、約3・3㌶の
湿原が炎と白煙に包まれる牧歌的な雰囲気を
つくり出しました。
同会によると、野焼きによって春からの植物の芽吹き、
生育が良くなるなどの効果があるといいます。
同湿原には約300種類の植物が自生しており、半分以上が希少植物である。
1974(昭和49)年には国天然記念物に指定されています。
2009年度以降は春から晩秋にかけて
一般開放されています。
野焼きには同会、町教委関係者のほか、同湿原を調査している
宮崎大農学部森林緑地環境科学科の教員、
学生も参加しました。
湿原内の所々で枯れ草に火を付け、竹の枝葉をたたきつけて火勢を抑えながら
燃え広がせていました。
毎年野焼きに参加している同学科の竹下伸一准教授(41)は「地下水が
豊富で寒冷地の植物が行き続けている貴重で魅力的な湿原」。
同会の松浦勝次郎事務局長(63)は「さらに植物の
生育環境が良くなるよう努めていきたい」と
話していました。
宮崎日日新聞1月21日より抜粋
コメント 0