日南市飫肥地区の地域連携組織「城下町飫肥まちづくり協議会」(加藤正勝会長)は
14日、同市の飫肥公民館で地元の良さを知る「おび学」を開催しました。
地域住民ら約30人が集まり、県南鉄道の歴史などについて学びました。
同協議会の広報活性化・観光部会が企画しました。
市生涯スポーツ課の岡本武憲文化財担当監が
「『県南に鉄道を』立ち上がった飫肥人」と題し講演しました。
1011(明治44)年に13代県知事に
就任した有吉忠一が、本県があまりにも不便なことから、鉄道を引くことを考えたことを
説明しました。県南でも鉄道整備に向けた日南教会が同年発足し、高橋源次郎、
渡辺与七など国会議員を務めたメンバーがいたことを紹介しました。
有吉が以前に朝鮮総督府の役人であったため、
南満州鉄道から機関車を払い下げてもらうなどした事実から、「小村寿太郎候の
口添えもあったのではないか」と語りました。
日南線が開通するまでには、鉄道大臣を下関から無理やり連れてきて、宮浦-吹毛井の
山越えをかごに乗せて行い、不便さを伝えるなどさまざまな誘致活動を行ったことを
写真や年表を使い説明しました。
加藤会長(72)は「先人たちの努力で鉄道を引っ張ってきたことを
学ぶことができた。その努力を無にしないように公共交通機関を
今後利用していきたい」と話していました。
(宮崎日日新聞 2月15日 抜粋)
コメント 0