木城町椎木・妙興寺の副住職、津江宏晟さん(30)が、日本仏教で最も
厳しいといわれる100日間の荒行を終え修行先の千葉県から戻り、
帰山奉告式を14日、同寺で開き、集まった約200人の
壇信徒らを前に無事を報告し、今後の抱負を語りました。
津江さんは、昨年11月1日~今月10日に千葉県の日蓮宗大本山中山法華経寺で
141人の荒行僧と共に修行に励みました。
寒さの厳しい大荒行堂で毎日午前2時ごろに起床し、同3時から午後11時まで
3時間おきに計7回の水行を繰り返しました。
その間に読経や写経に励み、食事は一日2回のおかゆのみだったといいます。
帰山奉国式には、本県から津江さんと共に修行した日向市・本光寺の
吉良貴徳さん(27)と川南町・智浄寺の片寄智康さん(23)と
熊本、大分県の僧侶3人の計5人も参加し、
津江さんらは堂々とした様子で水行を
披露し、参拝者の厄を払いました。
5年前にも荒行に参加した津江さん。今回は、初めて荒行に参加する僧侶の指導役も務
め「不安と恐怖でいっぱいだったが、後輩を支えなければという思いで頑張った」と
過酷な日々を振り返りました。
父で妙興寺住職の雄信さん(60)は宏晟さんの修行中、毎朝水行を行い、
息子の成功を祈願していたといいます。
宏晟さんは「多くの方々に支えてもらったおかげで達成できた」と
涙を流して謝辞を述べ「今後は皆さまに恩返ししていきたい」と
力強く誓っていました。
宮崎日日新聞 2月15日より抜粋
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