日南市鵜戸の住民グループ「鵜戸山をかっとしやる協議会」(長友治会長)は5日、
かつて鵜戸神宮参りでにぎわった鵜戸街道の草刈りと案内板の点検を行いました。
6日には鵜戸小中の児童、生徒が同街道で遠足を行います。長友会長は
「多くの人に鵜戸の歴史を知ってもらい、
愛着を深めてほしい」と話しています。
鵜戸街道は、宮崎市と同神宮を結ぶ沿岸沿いの道です。最大の難所は内海(宮崎市)から同神宮までに
ある七つの海岸と七つの山を越える「七浦七峠」と呼ばれる約20キロです。昔は、
花嫁を馬に乗せて花婿がくつわを引いて参拝する風習があり、その様子を
うたったのが民謡「シャンシャン馬道中唄」です。
同協議会は2009年、観光活用を目的に日南市宮浦の鵜戸支所近くから同神宮まで山道約10キロを
整備し、15ヵ所ほどに案内板を立てました。同日はメンバー2人や市観光協会の臨時職員3人が
険しい山道を歩きながら草刈りを行い、案内板なども点検しました。
長友会長は「中学生まで、バスがないときはこの道で帰宅していた。今の時期は
山桜もきれいなので、多くの人に鵜戸街道を知ってもらいたい、
地域を盛り上げていきたい」と話しています。
(宮崎日日新聞 3月6日 抜粋)
コメント 0