国富町の「釈迦ヶ岳を守る会」は、県レッドデータブックで絶滅危惧種に
指定されているクマガイソウを盗掘から守る活動を続けています。
同会によると、乱獲などの影響で全国的に数が減り、
県内でも自生地がほとんどなくなりつつあるといい、
同会は「もし見掛けても観賞するだけにしてほしい」と呼び掛けています。
クマガイソウは、ラン科の多年草。
花の見た目が、平安末期から鎌倉初期の武将熊谷直実が背負った母衣に
似ていることから名付けられたといいます。
同会は、国富町の釈迦ヶ岳の登山道整備や希少植物の保護活動を行うため、
県自然保護推進員のメンバーで2007年に発足。
高野会長が5年前、綾町内の山林を散策中にクマガイソウの自生地を発見したことから、
開花する時期に合わせて監視活動を始めました。
4月24日も会員2人が巡回を実施。
綾町の山林で直径約5センチの薄紫色の花が、ひっそりと咲いているのを確認しました。
高野会長は「20年ほど前は釈迦ヶ岳にも多く自生していたが、
盗掘されてなくなってしまった。
希少植物を守るため、今後も活動を続けていきたい」と話しています。
宮崎日日新聞 4月27日より抜粋
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