国富町の歴史や文化を研究、継承する「国富町史談会」(前田聰会長、9人)は、
町内にある国指定の本庄古墳群についてまとめた冊子を制作しました。
約2年がかりで古墳を調べ、今後の活用策を提言しており、
同会は「古墳の町をPRする材料に使ってほしい」としています。
町社会教育課によると本庄古墳群は57基あり、4世紀後半から
6世紀にかけて造られたと考えられます。
1934(昭和9)年に国指定史跡となったが、本格的な学術調査が
行われたことはないといいます。
このため、同会が2013年から目視調査を開始しました。成果をまとめた冊子は
A4サイズカラー刷りで計24ページです。それぞれの古墳が立つ場所の
所有者や形状、現状を写真付きで紹介しています。
同会のまとめでは、周囲を削りきられたものや、崩落の危険性がある古墳も多いといい、
同会では早期の調査や整備のほか、文化財保護のため民族資料館の
創設などを提言しています。
前田会長(87)は「本庄古墳群は皇室との縁もあるとされる由緒ある古墳。
行政だけでなく、地権者も巻き込み保全の協力体制を
確立する必要がある」と話しています。
冊子は関係者に配ったほか、同町立図書館で閲覧できます。
(宮崎日日新聞 5月6日 抜粋)
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