高鍋町上江の高鍋湿原で、初夏の訪れを告げるハッチョウトンボが飛び交い始めました。
体長は約2センチと国内のトンボ類で最小だが、目を凝らすと鮮やかな赤色を
草葉の先端に見つけ出すことができます。
西側の湿原に広く生息しています。雌雄で色が異なり、赤が雄、
黄色と黒のしましま模様が雌です。雄同士の縄張り争いや交尾のほか、
ハッチョウトンボを捕食しようと、やや大型の白っぽいシオカラが
飛ぶ様子など、さまざまな生態を遊歩道から観察できます。
同湿原のボランティアガイドを務める同町北高鍋の山本重美さん(72)によると、
4月17日に雌を、20日すぎに雄を初確認しました。
平年よりやや早いといいます。
山本さんは「活発に飛ぶのは午前10時から午後2時ごろ。
雨が降らなければ曇りでも飛ぶので、小さくてかわいらしいトンボを
見に来てほしい」と話しています。
(宮崎日日新聞 5月6日 抜粋)
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