時間を大切にする意識と、地域の文化財に感心を持ち、
守る心を育てようと「時の記念日」の10日、
日南市の飫肥小(前村賢一校長、329人)で
記念日行事が行われた。
同校の6年生54人と、学校交流を目的に今回始めて招かれた
酒谷小児童12人が飫肥城の鐘突き堂で鐘を突いた。
6年生は地元の文化財を愛護し郷土愛を高める活動を続けている
文化財愛護少年団代表として出席。
鐘突きに先駆けて、同日は少年団の団結式も行われた。
式では「時の記念日」の由来や、鐘突き堂の初代の鐘は太平洋戦争下で供出に遭い、
現在の鐘は50年前に新たに設置されたものであることなどが紹介された。
児童らは同校グラウンドに隣接する鐘突き堂に移動。
正午になると「飫肥城の鐘をつく会」(菊池武会長、4人)
会員の合図に合わせ撞木(しゅもく)を力いっぱい引き鐘を突くと、
ゴーンという荘厳な音が響き渡った。
児童を代表して飫肥小6年の福間大樹君(12)が
「あらためて時間の大切さが分かった。卒業までの一日一日を大切にしたい」と
感想を述べた。
また学校を挙げて休み時間を有効活用する取り組みを行っている
酒谷小6年の佐藤汐莉さん(11)は
「(鐘を突いて)耳がガーンとしたが、楽しかった」と
笑顔を見せていた。
宮崎日日新聞 6月12日 抜粋
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