えびの市出身の故黒木和雄監督の没後10年と戦後70年の節目の年に合わせ、
えびの映画祭実行委員会(恵守透代表)は8月30日、
「美しい夏キリシマ」は黒木監督の少年時代の体験を基に終戦前後を描いた作品で、
2001年夏に撮影しました。同市内で約2ヶ月間ロケが行われ、
市民にとって親しみの深い映画となっています。
11年に黒木監督の妻暢子さんが代表を務める会社から、
同市に映画の複製フィルムが寄贈されています。
実行委は今年が黒木監督の没後10年と戦後70年、
えびのロケから15周年となることから、
この複製フィルムを使用した上映会を企画しました。
24日には上映会PRもかねて市役所を訪問し、
黒木監督の著書「私の戦争」(岩波ジュニア新書)18冊を市内9小中学校に寄贈しました。
恵守代表は「戦争をテーマに作品を撮り続けた監督は、
小林中時代に同級生を爆撃で失くしている。
郷土が生んだ偉大な監督の功績に関心を持ってもらい、
戦争の問題についても考えてほしい」と話していました。
上映は8月30日午前10時から、市分科センターで実施します。
市が市民団体の活動を支援する「ぷらいど21」事業を活用し、
「美しい夏キリシマ」(英語字幕付き)のほか、短編「ぼくのいる街」、
追悼映像「黒木和雄による黒木」を2回以上上映します。
(宮崎日日新聞 7月27日 抜粋)
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