戦後70年企画展「近代戦争と都城-平和の尊さを考える-」(市教委主催)は、
都城市の都城歴史資料館で開かれています。
日清・日露戦争から太平洋戦争に至るまで、戦争に翻弄(ほんろう)された
当時の地域の状況や市民の生活ぶりが分かる資料318点を
11月29日まで展示しています。
展示品は市民から寄贈を受けた物が多くを占め、約半数が初展示といいます。
軍関係では軍服や銃、従軍記章などのほか、市内に3カ所あった
飛行場の地図や同市の飛行場から飛び立った特攻隊員の遺書、
米軍が同市を空襲した後にまとめた成果報告書のコピーなどが並びました。
市民生活面では、「緊急物資輸送のため盆の帰郷を控えよう」などと呼び掛けた、
同市・大岩田地区隣保班の回覧や、勤労奉仕にかり出された
様子が記されている庄内小の学校日誌などを紹介しました。
戦時体制が市民に苦しい生活を強いていた様子が見て取れます。
市教委文化財課の武田浩明副課長は「戦争を体験した世代が亡くなっていく中、
当時の市民が戦争をどのように捉えていたのかを
知る機会にしてほしい」と話していました。
(宮崎日日新聞 7月29日 抜粋)
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