宮崎市の宮崎空港ビルで栽培しているブーゲンビリアが、
外来品種よりも一回り大きい新品種であることが分かりました。
専門家はエリザベスアベンガスという品種が突然変異したものだと分析しています。
同空港ビルは初代社長の故・岩切章太郎氏の没後30年にちなみ、
新品種を「エリザベスアンガス章太郎」と命名して、
市役所前にある岩切氏の銅像周辺に記念植樹しました。
同空港ビルは観光客らに南国・宮崎を印象付けようと、
1990年のターミナルビル建設に合わせて壁沿いなどにブーゲンビリアを
植栽していました。現在はエリザベスアンガスやシャンデリアナなど
8品種を栽培しています。
昨年夏、みやざき公園協会の理事長が同空港ビルを訪れた際、
通常のエリザベスアンガスよりも「苞」と呼ばれる
花の周辺部が一回り大きいことに気づきました。
同空港ビル職員が鹿児島大の石畑清武名誉教授(農学博士)に確認した結果、
植樹の約1週間前に新品種と判明しました。岩切氏の功績をたたえ、
新品種に章太郎の名をつけました。
在来品種の1・5倍大きいのが特徴です。石畑名誉教授は
「50年間ブーゲンビリアを扱ってきたが、突然変異で新品種ができたのは初めて聞いた。
宮崎の温暖な気候と長期間、栽培を続けたことが原因ではないか」と推測しています。
同空港ビルの長濱保廣社長らは29日、宮崎市に新品種30本を贈呈し、
銅像前で記念植樹を行いました。長濱社長は「県内各地で
新品種を植樹してもらい、岩切氏の偉大な功績を
忘れないでいてもらいたい」と話しました。
(宮崎日日新聞 7月31日 抜粋)
コメント 0