えびの署は19日、巨大地震が発生し警察署が倒壊する恐れがある
事態を想定し、署の機能を移転する訓練を行った。
同署近くのえびの市・飯野高校舎内に災害警備本部を立ち上げ、
通信手段を確保する手順を確認した。
同署が建築から50年以上経過しているため、大規模地震の際に
署員の避難や警察署の機能移転が迅速に行えるよう実施。
2013年に続き2回目で、署員や県警本部の情報通信部機動通信課員ら
24人が参加した。
訓練は同市北部山沿いを震源とする震度6の地震が発生したとの
想定で行った。
館内放送に従い身の安全を確保した署員は屋外の駐車場に避難した後、
車両に乗り込み飯野高へ移動。
同校大会議室に災害警備本部を立ち上げ、土砂崩れや主要道路の陥没など
市内の被害状況などを確認した。
また、自動車や発電機から電源を確保し、衛生電話や無線、
照明などを設置。
県警警備2課との通信手段を確保した。
同署は同校と13年3月に締結した「災害時における災害警備活動の
拠点提供に関する覚書」に基づいて訓練を行っており、日高重徳副署長は
「今後もこのような訓練を積み重ね、課された任務を的確に果たせる
よう対処能力の向上を図りたい」と話していた。
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