串間市の中心市街地活性策を調査している福島高〈川越淳一校長、
237人)の3年生4人が同市総合保健福祉センターで21日、
研究成果を発表するプレゼンテーションを行った。
矢後雅司地方創生特命部長や市幹部職員、まちづくりにかかわる市民ら
約20人を前に「串間産の野菜、果物でスイーツを作るカフェを
出店してはどうか」と提案。
出席者は賛同し、イベントなどでスイーツ販売を検討することとなった。
同校では生徒が市の現状について入学時から継続的に勉強しており、
4人は2年生時から活性化案を検討した3年3組の最優秀チーム。
串間の魅力について市民に聞いたアンケート結果から「野菜、果物がおいしい」
「時間のながれがゆっくりしている」という点に注目し、
スイーツカフェを思い付いた。
甘藷(かんしょ)やキンカンなど串間の野菜、果物は栄養があり、
美肌効果も高いと説明。
健康志向が高まる中、のんびりと過ごせるカフェを開けば集客できると
考えており「野菜、果物のスイーツを専門に活動している人を
市職員として5年契約で招いてはどうか」と訴えた。
ディスカッションの中で生徒は「畳のあるカフェであれば、高齢者や
小さい子どもがいる母親も入りやすい。高齢者に子どもを預けて買い物に
出掛けるなど、人と人の交流が生まれる」と伝えた。
矢後部長は「串間に若い人が集う場所が必要と感じている。高齢者らに
子育ての悩みを聞いてもらうのもいい。とても面白い提案。試験的な
スイーツ販売を検討したい」。
チームの一員の度会奏詩さん(18)は「市役所の方々に自分たちの意見を
直接言えてうれしかった。議論する中で串間のことをもっと深く知ろうと
思った。スイーツ販売の機会があれば手伝って、串間の役に
立ちたい」と話した。
(宮崎日日新聞 8月23日より抜粋)
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