宮崎大の学生が、地域を歩き魅力を発掘、紹介する「地域学入門」の授業が
2、3日、日向市の細島地区であった。同大学の農学部と教育文化学部、
工学部の学生25人が、地元住民と交流しながら生活文化や
文化資源の掘り起こしに取り組んだ。
同大学が文科省の助成を受けて取り組む地域貢献事業「COC事業」の一環で、
昨年に続き実施。学生は「伝統・信仰」「生活インフラ」など
八つのテーマごとに3、4人ずつのチームを結成。
2日間にわたって観光名所や史跡、商店などを訪ね歩き、
住民に話を聞くなどして調査を行った。
最終日の3日には調査内容を発表する場が設けられ、住民や
市の観光関係者らを前に発掘した新たな魅力を紹介。
食べものを調査したチームは「こなます」や「魚の白あえ」などの
郷土料理について取り上げ「魚をふんだんに使ったものが多く、
細長い地形から、東と西で文化の違いも見られる。
インターネットだけでは知り得なかったことがたくさんあった」
などとまとめた。
参加した教育文化学部2年生の志水夢さん(20)は「調査を通して
住民の地元への愛がよく伝わってきた。魅力を広く知ってもらうことが、
文化や伝統を残していくことにつながる」と話していた。
同大学では本年度、同様の取り組みを西都市銀鏡地区でも行っている。
(宮崎日日新聞 9月8日より抜粋)
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