県内の芸術家3人が西米良村竹原地区に滞在し作品の公開制作などを行う
「たこらさるく」は9日、同村竹原地区で始まった。
築100年以上の空き家を地域住民の協力で再利用した「アート作小屋」を拠点に、
地元の素材や地域の歴史・伝統などから着想を得た作品の制作過程を公開。
アートを通じた地域活性化のきっかけづくりを目指す。
県立美術館(宮崎市)が昨年から取り組む「『わがまち』いきいきアートプロジェクト」
の一環で、竹原地区の呼び方から命名した。宮崎大教育文化学部准教授で彫刻家の
大野匠さん(38)、綾町の鋳金作家杉原木三さん(35)、
同地区在住の写真家小河孝浩さん(54)が、
計21日間で各自の作品を制作し展示する。
地区住民から提供してもらった空き家を同地区住民の協力で焼く1ヶ月半で片付けなど
を行い準備。村内で農林業の繁忙期に使用していた作業場兼住居「作小屋」
をモチーフにした。
9日は制作スペースをしつらえたり、材料となる木を切ったりするなど作業を開始。
小河さんは「小屋や地域が持つ歴史を含む作品を作り上げ、多くの人に竹原地区を
知ってほしい」と話していた。
公開制作は9~13、19~23日、10月2~4、9~12、17~20日の
午後3時まで。10月12日はアートあそび体験、
11月3日は作家とのフリートーク鑑賞会も計画している。
問い合わせは県立美術館 ℡0985(20)3328
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