出身者らプロジェクト会議 観光や産業振興策検討
人口減が進み、住民がほとんどいなくなった日南市南郷町の大島を活性化させようと、
島出身者らが中心となって「大島プロジェクト会議」(中村満国会長、61人)を
立ち上げた。
大島の自然豊かさを生かし観光や産業振興の資源としての活用を調査、検討し、
市に計画案を提出する。
大島にはピークだった昭和30年ごろには島民が400人ほどいて、小学校もあった。
だが、生活の利便性を求めて住民たちは島外へ生活の場を移し人口が流出する。
現在は市の登録で住民は4世帯5人ほどだが、実質暮らしているのは
高齢男性1人だけという。
同会議は、古里大島の再び活気をという中村会長(59)=日南市中村、漁業=ら
島出身者ら、大島ファンで観光活用などを描いていた地元住民らをまとめる形で
発足。会員からは「歩こう会」「島の池を使った釣り堀」「花の植栽」など
活用案が出ている。
また、「地域創生」を唱える日南市も、大島を市内観光の起爆剤にしたいとの
思惑があり、同会議設立に協力し、賛同する地元住民らも巻き込んだ。事務局は
南郷町総合支所に置く。
本年度は、大島の調査や、勉強会、先進地視察などを計画。開会中の市議会に
活動費として、100万円の予算案を提出しており、可決されれば具体的な
活動への総会を開く。早ければ本年度内にもプラン案をまとめ、
日南市に提出するという。
設立総会は、同市南郷町のホテル丸万でこのほど開催。会員ら約50人が出席し、
会の規約や活動方針を説明、承認。中村会長は「歴史や自然など素晴らしい
資源がある大島を活気づけるため、アイデアをひねり出したい」などと
意気込んでいた。
(宮崎日日新聞 9月16日より抜粋)
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