郷土の歌人・若山牧水をしのぶ牧水祭(日向市など主催)は17日、
同市東郷町坪谷の牧水家周辺でありました。
牧水の命日に毎年開かれており、65回目になります。
今年は生誕130年にも当たり、町内外から
多くのファンらが訪れました。
生家近くの広場で第1部の歌碑祭があり、みこ姿の東郷学園9年、
黒木更紗さん(15)、谷川那奈さん(14)や
関係者が若山牧水と妻喜志子の夫婦歌碑に献酒しました。
近くの「牧水公園ふるさとの家」に会場を移した第2部では、坪谷小の全校児童18人が
「あたたかき冬の朝かなうす板のほそ長き舟に耳川くだる」など
牧水が古里を思って創作した短歌を斉唱しました。
続いて歌人で若山牧水記念文学館の伊藤一彦館長と、
生誕130年の記念行事で披露された
朗読オペラ「若山牧水みなかみ紀行~わたしは鳥~」の
作曲家仙道作三さんが対談しました。
仙道さんは坪谷小児童の斉唱について「純粋な心で清らかに歌う子供たちは
全国に誇れる宝」とたたえました。
伊藤館長が同館に寄託した牧水直筆の掛け軸の披露もありました。
「かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ」など
2首の掛け軸は近く、同館で展示されます。
(宮崎日日新聞 9月19日 抜粋)
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