日向市富高の鈴木丑之助さん(78)が手入れする施設庭園「美桜公園」で、
ヒガンバナが見頃を迎えています。
敷地内のあちこちで燃えるような赤が見られ、昼食や夕暮れ時の散歩を楽しむ
近隣住民の姿もありました。入園は無料で、自由に出入りができます。
庭園は広さ約3千平方メートルで、
近隣の住宅や田畑を見下ろす約20メートルの高台に位置します。
荒れ地となっていた場所を鈴木さんが「地域の憩いの場にしたい」と、
4年ほど前からサクラやアジサイ、ヒガンバナの植栽を始めました。
次第に協力者が増え、今では毎日のように同所を訪れ、
草抜きや苗作りに汗を流す近隣住民もいました。
その一人、梶原勝利さん(70)は「将来的には、観光バスが
止まるような名所にしたい」と鈴木さんと共に夢を語ります。
ヒガンバナは、友人や知人が球根を持ち寄ってくれることも多く、
赤、白合わせて今では数万株にまで増えているといいます。
鈴木さんは「ここに来ると悩みも吹き飛んで、気持ちが晴れる。
誰でも自由に来て、自然の音や風景を
楽しんでほしい」と話しています。
場所は、同市の清掃センターの手前です。庭園内には
屋根付きの休憩所やトイレもあります。
(宮崎日日新聞 9月19日 抜粋)
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