日南市飫肥に江戸時代から伝わり、県の無形民俗文化財に指定されている
「泰平踊」の定期公演は23日、飫肥の小村記念館で行われました。
秋の連休最終日に同所を訪れた観光客などが、
歴史情緒あふれる踊りを楽しみました。
公演を行ったのは亀組と呼ばれる本町組保存会(小玉洋一郎会長、47人)です。
本来は飫肥城大手門前で行う予定だったが、天候不順のため
急きょ室内での公演となりました。
元禄風の編みがさに着流し姿といった侍と、鉢巻きに丈の短い着物姿の
奴(やっこ)のいでたちの会員は、三味線や尺八、太鼓といった
はやしの音色に合わせてゆったりと踊りました。
優雅さの中にも力強さを感じられる踊りに、
見物客からは大きな拍手が送られました。
公演後には踊りの形をまねして写真に収まる観光客らの姿も見られました。
家族で国富町から訪れた主婦横山道子さん(65)は
「泰平踊を生で見るのは初めて。鳥肌が立つほど迫力がすごかった」と
感動した様子でした。
孫で本城小2年のすずさん(8)は「かっこよかった」と喜んでいました。
泰平踊は亀組と、踊りの姿勢や歌詞の異なる踊りを伝える今町保存会(鶴組)の
2団体によって継承されています。定期公演会は春と秋の年2回行われており、
10月17、18日に行われる飫肥城下まつりでも披露されます。
(宮崎日日新聞 9月25日 抜粋)
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