串間市発展に向け、業種を超えて活動している「チームくしま」(矢野貞次会長)の
第5回研修会はこのほど、同市の中村荘でありました。
同市出身で、同市社協法律相談担当弁護士の江藤利彦さん(68)=宮崎市=が
「高齢者の虐待防止対策 一生を心豊かに幸せにいきる」をテーマに講演しました。
会員、福祉関係者ら約170人が熱心に聞き入っていました。
江藤弁護士は、昨年度の本県の高齢者虐待相談・通報件数が223件で、
このうち虐待認定は97件だったと報告しました。
虐待者は息子や夫の割合が高く、虐待者と被害者が2人で
同居しているケースで虐待が多いと伝えました。
虐待防止対策として江藤弁護士は「自分一人で親の面倒を見るのではなく、
兄弟、親戚、友人とチームを組むことが大切。
思い切って施設に入所させることも必要。
行政、地域生活支援センターに気軽に相談を」と呼び掛けました。
また「虐待を発見したとき、虐待者が身内であっても
勇気を持って警察に通報することが大事」と訴えました。
さらに、2011年に約3万人の自殺者のうち男性の割合が72%と指摘されました。
「男は責任感が強いわりに不器用で、ストレスに弱い。仲間に弱音をはきながら、
ストレス発散することが大切」と伝えました。
(宮崎日日新聞 9月26日 抜粋)
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