災害時に暗がりでも安全に非難できるよう、
川南町の沿岸部地区で3日、
夜間の津波訓練を初めて行った。
訓練に参加したのは、伊倉、波掛、高下の4地区。
行政や警察、消防も参加して行われ、
住民たちは懐中電灯を片手に夜道を注意深く歩いて非難した。
沿岸部では昼間は年に数回行っているが、
昨年の避難訓練で住民から夜間の訓練が提案されたことから、
自主防衛組織を中心に計画した。
この日、午後7時に日向灘を震源とする地震が発生し、
大津波警報が発令されたと想定。
本来は非難するが、
今回は初実施を考慮して、
伊倉地区公民館を避難場所に指定した。
消防団が巡回しながら警報発令を知らせると、
公民館には住民が続々と集まってきた。
警報発令から約20分子供づれや高齢者を含む
約40人の非難が完了。
一方で、懐中電灯を持たずに街灯をを頼りに
歩く住民の姿も多く課題を残した。
佐倉地区などを含む旧第17文館長の河野文一さん(68歳)は
「ブロック掘などの崩壊や停電も想定され、
災害時は慣れた道も歩けない。
懐中電灯などの準備を普段から欠かさないでほしい」と呼び掛けた。
(宮崎日日新聞 10月6日 抜粋)
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