「熱演に拍手、笑いも 日之影町大人歌舞伎」
日之影町の大人地区に約250年前から伝わる県無形民族
文化財の(大人歌舞伎)が11日、
同地区の歌舞伎の館であった。
源平合戦の時代を描いた
「一の谷嬾軍記」と、
今回初の上演となる元禄忠臣蔵「南部吹雪の別れ」の披露が
あり観客を沸かせた。
同歌舞伎保存会(山本唯仁会長30人)が演じ、
中山間盛り上げ隊の9人が舞台袖で協力。
元禄忠臣蔵は、
主君の浅野内匠頭の敵を討とうと赤穂浪士が墓前で誓い、
宿敵吉良家に討ち入るストーリー。
赤穂浪士が主君の妻に連判状を渡しに行く一幕では、
妻約を緑のふるさと協力隊の山木博文さん(24歳)が熱演。
会場から大きな拍手が送られた。
公演中は出演者のかつらが取れるアクシデントもあり、
この日一番の笑いが起きた。
続けて別の共演者が「ええい笑わせおって」と
アドリブでせりふを言い換えると、
さらに盛大な笑いがあり、
会場は和やかな雰囲気に包まれた。
一の谷嫩軍記が初舞台だった新メンバーの奈須龍也さん(27)は「とても緊張した。
日之影はこんな迫力がある歌舞伎があることを
もっと知ってもらいたい。
今後も練習を続ける」と話していた。
(宮崎日日新聞 10月14日 抜粋)
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