「十次の生き方学ぶ 児童ら顕彰のつどい」
児童福祉の先駆者・石井十次(1865~1914)の
偉業を学ぶ第25回石井十次顕彰のつどいは8日、
生誕地の高鍋町中央公民館であった。
約800人の町民が訪れ、高鍋西小(岡村安孝校長491人)の
児童による研究発や演劇を通し、
孤児救済に突き進んだ生き方をしのんだ。
町内の合宿3グループと日赤奉仕団で構成する
「石井十次を歌う会」が、
故安尚吉さん作詞「石井十次の歌」を合唱。
主催する石井十次顕彰会の黒木敏之理事長は
「多くの人を助け、力強く生きた石井先生の教えは
子どもや地域の人に強い勇気を与える。
つどいが意義あるものになるよう記念している」と
あいさつした。
同校5,6年生は全員が何らかの発表に参加。
5年生70人は、十次が全国を巡回して
孤児救済を呼び掛けた音楽隊に
なぞらえ「地球星歌」「人生のメリーゴーランド」を合唱、
合奏で披露した。
6年生91人は、十次の生涯をクイズ形式で
紹介する研究発表や劇に参加した。
劇の「縄の帯」は、少年期の十次が祭りで貧しい少年の
縄と帯と自分の真綿らしい帯を取り換えてあげる
エピソード。
心優しい十次少年、勇気ある行動を褒める
両親などを生き生きと演じた。
十次役を演じた松井健悟君(11)は「演じてみて、
心が強い人だと感じた。
十次先生のようにするのは難しいかも知れないけど、
いじめられている人がいたら助けられる。
守れる人になりたい」と話していた。
(宮崎日日新聞 11月14日 抜粋)
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