「人権尊重地域の土台 高鍋女性提言講座が開幕」
県男女共同参画センター(井戸川紀代子所長)の
「女性による地域づくり提言講座inたかなべ」の
第1回講座は高鍋町役場でこのほどあった。
町内在住や同町を拠点に活動する女性約20人が参加。
鹿児島県男女共同参画審議会副会長で、
自治対策に関するアドバイスや研修などを行う
「オフィスピュア」=同県=代表のたもつゆかりさん(62)を
講師に男女共同参画や地域づくりについて学んだ。
年4回講座を通して地域の課題を探り提言をまとめるもので、
同センターが本年度
初めて開いた。
講座ではたもつさんが法律をひもときながら
「憲法により「法の下の平等」は実現しているが、
事実上の平等に至ってない。
日本にとって男女平等は苦手科目で先送りしてきた側面があり、
性別に関する問題は人権問題という認識も低い」と指摘。
「一人一人の身に起きていることが抽出されてて
「地域課題」となる。
課題が多様化、複雑化する中、
行政のみが主体となるには限界がある」
として「地域づくりの基本価値は
人権保障の追求。
人権の尊重が土台にあることを理解してほしい」と訴えた。
同町南高鍋自営業、山本安佐子さん(45)は
「誰もが居場所と出番のある地域の形成」という
視点の重要性をあらためて感じた。
身近なところから課題を探っていきたい」と
話していた。
(宮崎日日新聞 11月20日 抜粋)