高鍋町の武術太極拳教室「宮崎伝統武術一練会」(高木良典代表、31人)の小中学生4人が、
第7回九州・沖縄ブロックジュニア武術太極拳大会(9月20日、北九州市)で入賞した。
武術太極拳は2019年茨城国体から公開競技として採用されるため、県内で数少ない
ジュニア育成を担う同会は「国体選手を輩出したい」と意気込んでいる。
武術太極拳はゆったりとしたイメージの太極拳とは違い、スピードやパワーが要求される。
カラテの形競技のように素早い突きやけりを繰り返し、蹴りの高さや歩型などを10点満点で採点する。
大会では初級長拳女子(出場7人)で高鍋東小5年宮中愛海さん(11)が1位のほか、
同男子(同7人)で川南町・多賀小6年時任彬人君(11)が2位、
パンダ長拳女子(同8人)で高鍋東小1年稗田歌菜さん(7)が2位。
高鍋東中2年園田晃大君(13)は初級長拳2男子に1人だけの出場だったが、
まずまずの得点を獲得した。
宮中さんは「自分の実力で1位が取れるか分からなかったけど、結果には満足。
将来は国体に出たい」と向上心に燃える。ほかの選手も柔軟性やスピードなどの
弱点克服を見据えつつ将来の国体出場を夢見ている。
同教室では高木代表(51)と県武術太極拳連盟ジュニア普及委員長の野田敦志さん(27)が
火、木、金曜日に指導する。高木代表は「首都圏や福岡以外では選手がまだまだ少ない。
国体までに選手をそろえ、中位を狙えれば」と協議の普及を願っている。
(野辺忠幸)
(宮崎日日新聞10月4日より抜粋)