五穀豊穣や無病息災を願う三股町の「早馬まつり」は4月29日、
同町樺山の早馬公園で開かれました。
まつりは100年以上続く伝統行事で、
ジャンカン馬踊りや棒踊りといった郷土芸能の披露などがあり、
町民や観光客でにぎわいました。
ジャンカン馬踊りは中米地区の保存会会員約50人と、
ピンクや水色など鮮やかな色の造花や俵などで飾り付けられた
農耕用の牝馬「栗姫号」が出演。
三味線の音や唄に合わせて跳ねるように足踏みすると、
飾りが揺れ「ジャンジャン」と首に着けた鈴の音が辺りに響きました。
唄い手を務めた保存会理事の久保早男さん(77)は
「馬に着ける装飾を2002年以来13年ぶりに新調し気持ちも新たに臨んだ。
4歳になった栗姫号も元気よく踊ってくれて、百点満点の出来」と満足そうでした。
餅原、梶山地区の棒踊りはゆったりとした勇壮さで観客を魅了。
山王原のこどもみこしなどもあり、郷土芸能の各団は神社での奉納後、
町内に繰り出して各地区の公民館などで披露する「庭もどし」も行いました。
このほかにも、三股中吹奏楽部による演奏や剣道、柔道などの奉納大会もありました。
宮崎日日新聞 4月30日より抜粋