門川町は、町中心部と周辺地区を結ぶ乗合タクシーの実証運行を
10月1日から始めます。「牧山線」や「三ケ瀬線」など5路線で11月末まで走らせ、
利用状況を基に本格運行への移行を判断します。
既存の公共交通機関が利用しづらい地域の住民や運転免許を持たない高齢者の
細かなニーズに応える狙いで、町は積極的な利用を呼びかけています。
町は、2013年度から公共交通を考える協議会を立ち上げ、
現状の把握とともに新たな交通網の構築を模索しています。
通院や買い物など、日常的な外出が町中心部に集中しているといった
町民アンケートの結果も踏まえて、周辺地区と町中心部とを結ぶ
10人乗りのジャンボタクシーを試験的に走らせることにしました。
一部路線では、時間帯や停留所の場所を、既存の
宮崎交通の路線バスへの乗り継ぎに便利な設定にするなど
一体的な公共交通の維持、利用促進を図ります。
運行は「三ケ瀬線」が毎週月曜、「牧山線」が水曜、「竹名・中村線」が木曜、
「中山・五十鈴線」が金曜で、それぞれ1日4便です。
神社や公民館前など各地区の主要な施設に乗降場所を設置し、
中心部ではスーパーや役場、駅などで乗り降りできます。
このほか各路線との乗り継ぎにも便利な中心部を巡回する「本町巡回線」を
平日毎日運行させます。運賃は片道200円です。
同町企画財政課「高齢化などで今後も需要が高まると考えられる公共交通機関。
住民がそのことを考えるきっかけにもなれば」と話しています。
(宮崎日日新聞 9月30日 抜粋)