木城町・比木神社(橋口清文宮司)などに伝わる
「比木神楽(高鍋神楽)」の韓国公演に向けた最終練習が24日、同神社でありました。
朝鮮半島の古代国家・百済の王族亡命伝説をしのび、
同神社と美郷町・神門神社(村田誠司宮司)が
毎年行っている「師走祭り」が緑で韓国側が招待しました。
10月4日に日韓国交正常化50年記念公演として
ソウル・国立劇場で単独公演を行うほか、1、2日には扶余郡と公州市である
「第61回百済文化祭」でも披露します。
祭りは百済滅亡後に日本に亡命した王族の伝説を基に、比木神社に祭られる福智王が
神門神社に祭られる父の禎嘉王と”再会”する伝統行事です。
韓国の文化・学術分野の有識者でつくる「韓日文化交流会議」が今年、
祭り内で奉納される神楽を視察し、公演が決まりました。
両神社や高鍋神楽会(永友丈晴会長)などから
舞い手7人を含む計18人が訪韓します。
神楽の奉納をメインとした公演の時間は、扶余・公州が約60分、ソウルが約90分です。
比木神社は「高鍋神楽」として県無形民俗文化財に指定されており、
本来は33番あるが、公演では宮神楽や将軍之舞、鬼神之舞など
10番ほどを披露しました。師走祭りの再現も行います。
8月末から約1カ月練習を重ねており、同日は舞い手や総代などが集まって
最終的な確認を行いました。橋口宮司は「練習の成果を発揮し、日韓友好に
少しでも寄与できればうれしい」と話していました。
(宮崎日日新聞 9月26日 抜粋)