人生の終期を安心して地域で迎えるために、在宅医療について考える
シンポジウムが21日、木城町総合交流センター・
リバリスでありました。
児湯医師会(長友和之会長)が初めて開催しました。約400人が訪れ、
死を迎える祭に患者が抱える心の苦しみを軽減する
接し方などについて理解を深めました。
30年以上ホスピス活動に取り組んでいる栄光病院(福岡県志免長)で1997から
専属牧師として勤務する清田直人さん(42)が「自分らしさの先にあるもの~
関係がもたらす癒やし~」と題して講演しました。
清田さんは、待つ祈願などで自分らしさや存在意義を実感できなくなった祭に
患者が抱えるスピリチュアルな痛みについて解説。「人は危機に直面すると
『本当の自分じゃない』『こんなはずじゃなかった』などと拒絶しました。
自分らしさを他社から肯定される必要がある」と強調しました。
自己肯定のためには「家族や医療者との関わりを通じて『私は大切にされる
(愛される)価値ある存在』であることを実感できること」が
大切と説きました。
また、即興に合わせて大分県の現代美術作家MYU←さんによる
公共の絵画制作もありました。
ステージ上に用意した高さ約2㍍、幅4㍍ほどの巨大パネルに,明るいタッチで
笑顔いっぱいの絵画を制作。会場を優しい雰囲気で包み込みました。
同医師会では「今後も定期的に地域住民を対象にシンポジウムを開いていきたい」と
しています。
宮崎日日新聞 2月24日より抜粋