2010年の口蹄疫からの復興を西都市内外にアピールしようと、大人から子どもまで
バトンをつなぐリレー形式のマラソンイベント(西都市陸上競技協会主催)が8日、
同市の西都原運動公園陸上競技場でありました。
被害にあった畜産農家なども参加し、約100人が4チームに分かれ
走り競い合いながら復興を祈願しました。
27日で終息宣言から5年の節目を迎えるのを前に、
5年ぶり2回目の開催を企画しました。
妻中陸上部、西都陸上少年団、都於郡マンショチーム、陸協チームの
計4チームが参加しました。
各チーム25~30人で編成し、中学生以上は1人500メートル、
子どもは250メートルを交代で担当しました。
選手たちは強い日差しが照りつける中、力走していました。
口蹄疫被害を受けた畜産農家や、
合宿に来ていた台湾の高校野球部の部員らもバトンをつない
で全チームが完走を果たしました。
1位の妻中陸上部は女子マラソンの世界記録(2時間15分25秒)と
同タイムでゴールする健闘をみせていました。
口蹄疫でワクチン接種の対象となり飼育していた牛を殺処分した
西都市鹿野田、繁殖農家斉藤末男さん(70)は
「イベントが自粛されていた当時を思えばすばらしいこと。
スポーツを通じて頑張っている姿を発信できれば
との思いで走った」と話していました。
(宮崎日日新聞 8月12日 抜粋)