県警は、信号機のない円形の交差点「
環状交差点(ラウンドアバウト)」を、
JR日向市駅西口先交差点に県内初導入します。
年内の運用開始を目指しており、出会い頭や右折車との衝突事故、
信号停止による渋滞を防ぎ、交差点内の安全向上と車のスムーズな通行に
期待を寄せています。
環状交差点はロータリーと同様、一方通行で、車は左折で周回路に進入します。
ただ、進入時にはロータリーとは異なり左折のウインカーを出す必要はありません。
時計回りで徐行し、目的の出口で再び左折して交差点を出ます。
県警交通部交通規制課は「
昨年、県内で発生した交差点での人身事故の約7割が
出会い頭や右折時に発生している。徐行運転で左折のみになる環状交差点は
重大事故の防止が見込める」と話していました。
信号機不要のため、停電時にも混乱が起こりにくく災害に強い利点もあります。
導入の際は一時停止や指定方向外進入禁止などの標識を廃し、
環状交差点を示す新標識を設置します。
交通ルールに不慣れな運転手に周知を促すため、日向署や同市職員らが、
導入前後に通行方法を紹介したチラシの配布や交差点内での指導を検討しています。
ちなみに豆知識
円形の交差点は全国に存在していましたが、
一方通行や一時停止などの複数の標識を組み合わせ、運用する必要がありました。
政府は今後の普及を見据え、一方通行での走行や周回路を走る車が優先されるなどの
ルールを設けた改正道交法を9月1日に施行。
円形の交差点を「
環状交差点」と名付け、8都道府県34ヵ所で運用を開始しました。
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