内閣府による本年度地震・津波防災訓練は6日、日南市の宮浦、鵜戸地区でありました。
鵜戸小中の児童生徒や地区住民ら計約200人が参加。
地震発生から避難完了までの対応を確認したほか、
自衛隊による災害関連装備品の展示や、
ヘリコプターによる救出訓練などで災害への意識を高めました。
内閣府による訓練は九州初になります。
「
津波防災の日」(11月5日)に合わせ、全国8ヵ所で初開催されました。
関係機関の連携強化や地域防災体制の確立などが目的で、
九州では、集落が海に面し、甚大な被害が懸念される同地区が選ばれました。
訓練は、南海トラフを震源とする
マグニチュード(M)9.1規模の地震が発生したとの想定。
地震直後、自分がいる場所で安全確保を行う「
シェイクアウト訓練」や、
住民らに避難情報などを伝える「
情報伝達訓練」などを行いました。
宮浦地区では、防災行政無線による大津波警報を受け、
同校の児童生徒や宮浦保育所の園児、地元住民ら計約150人が
標高約20メートルの高台にある避難所まで移動。
このうち、同校の生徒12人はサーフィンの授業中という想定で避難訓練を行い、
ウエットスーツを着たまま海岸から避難所までを急ぎました。
同校では難聴者や、サーフィン中の生徒へ避難行動を促す
「
オレンジフラッグ」なども試されました。
避難訓練後、都城市の陸自第43普通科連隊の隊員らは同校グラウンドで、
野外炊事車や災害救助機材などを紹介。
県の防災ヘリ「
あおぞら」を使い、校舎屋上から負傷者を救出する訓練も行われました。
宮浦地区自治会の外山自治会長は「
一部で情報が伝わらないなどの課題が見えた」などと
話していました。
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