第32回宮崎特攻基地慰霊祭は4月5日、
宮崎市本郷北方の同基地慰霊碑前でありました。
遺族や地域住民ら約230人が、太平洋戦争中に旧赤江飛行場から飛び立った特攻隊員や
本県出身の航空戦没者ら約800人の冥福を祈りました。
同実行委の後藤徹夫会長は「先の大戦から70年間、日本は戦争のない時代を過ごした。
当時の悲惨さを次の世代に語り継がなければならない」と追悼。
遺族を代表し、特攻隊員だった兄の肇さんを亡くした
同市新名爪の永峯重信さん(78)が、「当時の特攻隊員はみんな20歳前後の若者。
多くの人が亡くなったあの悲劇が二度とあってはならない」とあいさつし、
遺族らは慰霊碑に献花しました。
毎年、特攻基地を題材にした演劇を地域住民に公演している赤江小を今春卒業した、
赤江中新1年の籾木敬登君(12)と赤江中新1年の藤井茉理さん(12)がそれぞれ、
「平和な明るい未来を守り、幸せな生活を続けたい」
「ふるさとである赤江のことをもっと学び、未来へ語り継いでいきたい」などと
作文を朗読しました。
宮崎日日新聞 4月6日より抜粋
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