日南市在住の若者らが同市飫肥で10月17、18日に開かれる
飫肥城下まつり(同まつり協賛会主催)に合わせ、
飫肥城大手門脇の由緒施設「豫章館」庭園に初めて設置する
竹灯篭などの準備を進めています。
取り組んでいるのは、市内デザイン事務所を営む吉田周平さん(28)ら
地元若者3人が立ち上げた「NITAKE(ニッタケ)プロジェクト」です。
約3年前に地元へ戻ってきたが幼いころから親しんだ同まつりの規模が縮小され、
一抹の寂しさを感じたという同プロジェクト代表の吉田さんは、
大学時代に学んだ竹を使った町おこしができないかと友人らに提案しました。
その思いは形となり、北郷町の元資材置き場を拠点に
今年7月から、週3日ほど作業を行っています。
市内の山から切り出した青竹を、高さ10~30センチのぼんぼりや
高さ1~2・5メートルの灯籠に加工しました。
灯籠はチョークの下書きに沿って直径の違うドリルで1つ1つ穴を開け
模様やラインを作っているが、中には制作に
丸2日かかったものもありました。
灯籠は3つ組み合わせて塔にし、敷地内に20基ほど設置する予定だといいます。
またメインに据えるのは、1センチ間隔に横線の模様を入れた
高さ最大3メートルの竹灯篭と和傘を組み合わせた幅約4メートルのオブジェです。
作品の節ごとにキャンドルを入れ、個性ある模様からにじみ出る明かりが、
趣深い枯山水式庭園を彩ります。明かりを灯すのは
17日午後6~9時ごろまでの予定です。
事前の組み立てはできないが不安以上に楽しみだという吉田さんは
「みんなで作り上げる喜びがある。
今後は協力者を募り、町ぐるみで作りあげたい」と意気込んでいます。
また、メンバーの中川大輔さん(29)は
「面白いことをやってるな、と興味をもってくれたらうれしい」と話していました。
まつり当日に現地での搬入や組み立て、キャンドル点火など
作業を手助けするボランティアを募集しています。
お問い合わせは吉田さん TEL0987(31)0816
(NPO法人チャイルドハウス・さくらんぼ内)
(宮崎日日新聞 9月26日 抜粋)
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