SSブログ

西米良村 「地域の協力が不可欠 ”作小屋”活用」 [西米良村]







整然と並んだ石垣の美しさから農林水産省の棚田百選に数えられる。

「春の平棚田」広がる西米良村竹原地区。


地区のシンボルのライオン風の像など数体が鎮座する竹原公園の裏手で、

県内の芸術家3人が県立美術館のアウトリーチ事業の一環で公開勢作に

汗を流している。

 

「地区の伝統と自分達の感性。

そして住民の協力がぶつかり合う。

期待と大きな不安に押しつぶされそう」。


作業の合間、地区在住の写真家小河孝浩さん(54)の表情が

少し曇った。


「西米良で作家の公開製作できないでしょうか」。

小河さんが県立美術館から打診を受けたのは

4月上旬のことだ。


宮崎大教育文化学部で教壇に立つ彫刻家の大野匠さん(38)と

綾町の鋳金作家杉原木三(35)の若手作家2人も加わり、

宮崎市と同村を行き来しながら打ち合わせを重ねた。


地区を巡り生まれたコンセプトが、

村の伝統的な農作業場兼住宅「作小屋」を模して

制作活動を行うアトリエ「アート作小屋」だった。

不可欠なのが地区の協力。

小河さんは美術館職員の菊池憲さん(45)らとともに

住民らの元に通い説明した。


「何をすっとか」「アートって言われても分からん」

当初、反応は芳しいものではなかった。


小河さんの脳裏をよぎったものは、

自身が中心になって2008年から4年間続けた

西米良芸術祭。

「分かってくれるという思い込み、

おごりもあったのかな」。


県内外に作屋や村民の作品を村内に展示し

評価も得たが、

長くは続けられなかった。


人口1200人の小さな村。


作家の1人として、

そして地区との折衛役として

神経を使う日々が始まった。


祖父母の住んでいた隠居を提供してくれたのは

小河さんより一つ年下の村職員黒木信哉さん(52)だ。


「好きに使っていいよ」。

その一言に背中を押された。

作品の展示を終える11月末まで足かけ3ヶ月、

事前準備を)入れれば

5ヶ月近くに及ぶイベントの

名称は「たこらさるく」。


地区の古老らが竹原を呼ぶ際の発音から付けた。



9月から芸術家3人が地域の協力を得て空き家を再生した

「アート小屋」で公開製作を続けている。

芸術薫る里の変化を追う。


(宮崎日日新聞  10月10日 抜粋)







nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
Copyright © 宮崎の気になる新聞記事特集! All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます
イオンの株主優待

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。