高鍋町持田の鴫野地区で受け継ぐ町無形文化財「鴫野棒踊」を奉納し、
五穀豊穣や無病息災を祈願する駄祈念祭が9日、
同地区であった。
棒踊り約250年前に疫病がはやり、
水神のたたりとされたことから、
これを鎮めるために奉納したことが始まり、
明治末期に一時途絶え、
太平洋戦争中も中断したが、
現在は保存会(岩切会長、33人)が継承。
駄祈念祭を毎年10月最初のうまの日に行っている。
同日は地区内の水神様2ヶ所で神事を行い、
踊りを奉納した。
約20人が浴衣に鉢巻き、
赤か青のたすき掛け姿で隊列を組み、
唄に合わせて棒で地面を打ち鳴らして開始。
「サアサア、サアサア」「ソレア、ソイソイ」の
掛け声に会わせ、
棒を振り上げたり、
打ち鳴らしたりする勇壮な踊りを披露した。
今年は第30回国民文化祭(鹿児島)に一環で
行われる東串良町郷土芸能祭(11月8日)にも出演。
会員は7月から毎週2回の練習に励んでいる。
同会の木俵秀明事務局長(71)は「ほかの棒踊りも出演するので、
負けないよう勇壮に踊ろうと張り切っている。
ただ、近年は伝承が難しくなってきた。
地区外でも興味のある方に参加してほしい」と話している。
(宮崎日日新聞 10月11日 抜粋)
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