ヤマタロウガニの呼び名で知られるモクズガニ漁が、
日南市の河川で始まりました。
この時期を楽しみにしていた愛好家たちが夕方、川にカニかごを仕掛け、
翌早朝に引き揚げる素朴な漁法を楽しんでいます。
モクズガニ
モクズガニは淡水に生息しています。
市内を流れる広渡川、酒谷川水系での遊漁期間は9月から11月。
漁は、この時期に産卵のため上流から河口へ下っていくカニを狙うといいます。
同市北郷町の日高さん(65)と旧北郷町で町長も務めた植野さん(83)は
子どものころからのカニ捕り名人。
自宅近くの広渡川に、餌となる魚の内臓を取り付けたカニかごを沈めます。
こつは、適度な石や緩やかな流れなどがあるカニの「通り道」を見つけることだそうです。
調子がいい日は、15センチほどのカニが30匹以上揚がります。
植野さん方では、昔ながらの調理法で郷土料理の「
カニまき汁」を作ります。
甲羅を外しカニを石うすで丁寧につぶし、ざるでこす。
それを、みそと一緒に沸騰しないようにじっくりと弱火にかけて出来上がり。
カニはゆでて食べてもおいしいといいます。
カニまき汁
資源保護のため、両川を管理し鑑札を発行する日南広渡川漁業協同組合は、
1人3個までしかカニかごを使用を認めていません。
また、同漁業は稚ガニ400キロほどの放流も計画しています。
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