えびの市で2012年、下校中の当時小学2年生の男児3人が車にはねられた事故で
今も意識が戻らないままの男児(10)の両親が
加害者の男性(77)とその家族に治療費など約3億6000万円の損害賠償を求めた
訴訟の第1回口頭弁論が12日、宮崎地裁でありました。
被告側は「
加害者の賠償責任は認めるが、その家族について法的責任は認められない。
金額についても一部争いがある」とした答弁書を提出し、争う姿勢を示しました。
訴状などによると、男児は12月11日、同市の加久藤橋で、
前から来た男性の軽トラックにはねられ、頭の骨を折るなどの大怪我を負いました。
男児は意識が戻らないまま今年3月に退院。
両親は自宅介護で常に付き添いが必要となったとして、今後の介護費や器具の購入費、
事故後の治療費などの支払いを求めています。
また、男性は当時、認知症の疑いがあり、
医師から運転を控えるよう指導されていたとして、家族に対しても
「
運転を阻止する義務があった」と主張しています。
男性は自動車運転過失傷害罪と道交法違反に問われ、
昨年9月、宮崎地裁都城支部で懲役1年2月の実刑判決を受けました。
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