宮崎市の県立宮崎病院に入院していた男性=当時(47)=が死亡したのは
「
不適切な鎮静剤投与が原因」として、
遺族が県に約4900万円の損害賠償を求めた訴訟について、
県は5日の議会運営委員会で、宮崎地裁の和解勧告を受けて
1千万円の和解金を支払う意向を示しました。
13日開会の11月定例県議会に議案を提案し、可決されれば正式に和解します。
訴状によると、男性は2009年11月に統合失調症で入院。
病院は催眠鎮静剤を頻繁に投与、男性は入院6日目に突然死したとされます。
遺族は13年4月、
「
薬の副作用で呼吸不全に陥り低酸素状態となったことが死亡の原因で、
明らかな医療行為上の過失がある」と県を提訴。
県は「
過失はなかった」と主張していましたが、
15分おきに見回ったなどとする看護体制の実証が難しいことや、
長期化による双方の負担などを総合的に判断し和解に応じたといいます。
県病院局は「
できる限りの看護をしたと考えているが、
病院で無亡くなったことは非常に残念。今後さらに体制を整え、
医療の安全確保に努めたい」としています。
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