都城市高城町石山の市有林でヤッコソウの群落がかれんな花を咲かせています。
都城市教委文化財課は「海岸から約25キロ離れた内陸部で自生が
確認されるのは珍しい」としており、本年度中にも市天然記念物に
指定される見通しです。
同所では乳白色のヤッコソウが、落ち葉をかき分けるように
2~3センチほど顔をのぞかせており、両手を広げるように
開花した姿はまさに「やっこさん」そっくりだといいます。
この自生地は石山観音寺近くの山林にあり、
2012年に地域住民が市に連絡し確認されました。
案内板や自生地を囲うロープを設置するなど
保護活動を続ける高城町穂満坊の上東正治さん(77)は
「踏みつぶさないよう、そっと見守ってほしい」と話しています。
県総合博物館によると、ヤッコソウはシイノキなどの根元に寄生し、
九州・沖縄、四国など沿岸部の照葉樹林を中心に見られるとのことです。
ヤッコソウは今月中旬までが見頃ということです。
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