「
時代が一つ終わった」「
日本を代表する俳優を失った」。
俳優の高倉健さんの死去が明らかになった18日、
県内でもCM撮影で本県を訪れた際に交流した市民や映画ファンから、
突然の訃報を悼む声が聞かれました。
高倉さんは今年に入り「
にんにく卵黄」で知られる
健康家族(鹿児島市)のCM撮影で小林市を訪問。
同市南西方にある同社農場とその周辺などで撮影を行いました。
同社によると、撮影中は一切いすに座って休むことはなく、
非常に元気な様子だったといいます。
同社の村田総務部長は「
突然の訃報に社員一同、びっくりするとともに意気消沈している」。
2月の撮影の合間には、JR小林駅前の
洋食レストラン「
グルマンハウス ふじや」に来店。
接客を担当した鶴丸さん(63)によると、高倉さんは看板メニューの一つ
タンシチューを食べ、「
おいしかった」と感想を語ったといいます。
店には、高倉さんから贈られたサイン入りの写真が飾られており、
鶴丸さんは「
背筋がしゃんと伸び、オーラがある一方で、
人に気を使わせないソフトな方だった。日本を代表する俳優を失ったのは大きい」と
残念がった。
山田洋次監督のファンらでつくる日向市の市民団体「山田会」の和田代表(46)は
「
数ある山田監督作品の中で高倉さんが主演した『幸福の黄色いハンカチ』
『遙かなる山の叫び声』はメンバーも思い入れが強い作品。
近い将来、山田監督作品に3度目の主演をされ、日向市に来訪いただきたいという
ずうずうしい思いもあったが、かなわぬ夢となった」と嘆いていました。
「
リアルタイムで出演した映画を見てきた。時代が一つ終わったようでショックだ」と
話すのは、宮崎市・宮崎キネマ館代表の石田さん(51)。
「
健さんは私たちの時代の生身のヒーロー。男性があこがれるスターだった。
時代とともに生き方が変わる中、健さんのような人がもう出てこないのではないか」と
肩を落としていました。
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