阿蘇山・中岳噴火による降灰の対策に役立ててもらおうと、
延岡市・延岡工の生活工学科1~3年生120人は17日、五ヶ瀬町内4小学校に
手作りマスク約400枚を贈りました。
同日は生徒4人らが4校のうち、約30キロと最も同山に近い上組小を訪問しました。
心のこもった贈り物を受け取った児童たちは、笑顔を見せ感謝していました。
同科3年で同校卒の小貫さん(18)が今月初旬の帰省時、
灰でせきが出て、目が痛くなったといいます。
母校の後輩も苦しんでいると思い、自分の担任である山村教諭に相談し、
同科全員でマスクを作ることにしました。
マスクは、肌に優しい布ガーゼ製で、鼻から顎まですっぽり覆うタイプです。
8日から1週間、3年生が布を裁断してミシンで縫い、
1、2年生が止めゴムを通すなどしました。
チェックや象、ひよこなど、かわいらしい柄を施し、児童1人につき2枚仕上げました。
贈呈式は4校を代表し、小貫さんの母校である上組小で実施しました。
6年生の黒木君(12)が「
大事に使わせていただきます」と礼を述べ、
小貫さんは「
子どもたちが元気に育ってほしいと思いながら作った。
喜んでもらえて良かった」と話していました。
同校によると、現在のところ灰が降る日はあるが、
目立った健康被害は出ていないといいます。
マスクは贈呈式終了後、残り3校にも配布されました。
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