日向市が発注し市道擁壁工事で、完成検査が不合格になったのは市の設計ミスで、
施工不良が原因ではないとして、同市の建設業カトウ(加藤好社長)が
工事の未払い金1271万円と損害賠償を市に
求める構えであることが16日、分りました。
20日にも宮崎地裁延岡支部に提訴します。
市側も施工不良によるやり直し工事にかかった費用などとして、同社に対し損害金約2300万円の
支払いなどを求める訴えを同支部に起すことを6日の市議会臨時会で議決しています。
代理人弁護士などによると同社は2013年3月、市道「南日向日の平線」の擁壁工事請負契約を
市と結びました。市が示した設計図に基づき同9月に工事を終えました。しかし同10月の
市の完成検査で、壁面の膨らみを示す「はらみ」が許容範囲を超え、
検査不合格になったといいます。
市から手直し命令を受けた同社は「現場は水はけが悪くはらみが生じやすい状態だったにもかかわらず、
市は地盤や地価水調査などの基本的手順を欠き、誤った設計をしていた」として「はらみの原因は
施工不良によるものではない」と主張します。一方的な契約解除など不当な対応を受け、
信用を毀損(きそん)されたなどとして、損害賠償も求めます。
(宮崎日日新聞 2月17日 抜粋)
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