日南市南郷町の目井津港で冬の味覚「
寒ブリ」の水揚げが、
シーズン本番を抑えています。
18日には同町と串間市の大型定置網3ヵ所に計約400匹が入りました。
水揚げした同港の南郷漁協荷さばき所には丸々と太った寒ブリが並び、
活気に包まれました。
寒ブリは春の産卵に向けてたっぷりと栄養を蓄えた10キロほどのブリで、
全身に脂が乗っているのが特徴です。
本県沿岸では、三重県や四国沖から南下した群れが1月中旬から定置網に入りだし、
2~3月が本番といいます。
今年の寒ブリ漁は昨年やおととしに比べ、低調な滑り出しとなっています。
同日、同町の大島沖に網を設置している「
新掘水産」は漁船2隻に
船員計16人が乗り込み、午前3時半から網を揚げる作業を開始しました。
寒ブリ70匹に加え、アジやサバ、タチウオなど計1300キロほどを水揚げしました。
寒ブリは脂の乗りが良いものから地元で消費され、
残りは関東や東海地方にも出荷されるといいます。
「新掘水産」の元浦社長は「
寒ブリの水揚げが楽しみでこの時期を心待ちにしてきた。
今年はアジやアオリイカとともに寒ブリも今のところ不調だが、
今後漁が好転し、港がより活気づくことを願う」と話していました。
宮崎日日新聞 2月19日より抜粋
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