延岡市出身で国内初の民間パイロット・後藤勇吉の慰霊祭(後藤勇吉延岡顕彰会主催)は2月27日、
同市東浜砂町の妙田緑地公園でありました。同会会員を含む約100人が出席、
勇吉の銅像を前に空の先駆者としての業績をしのみました。
勇吉は1896(明治29)年生まれです。旧制延岡中(現在の延岡高)を卒業後、
自動車会社や飛行研究家の元で飛行機操縦の知識や技術を身に付け、
1924(大正13)年、日本初の国内一周飛行に成功しました。
その後も国際空路の開拓などに足跡を残したが、
28年の訓練中に佐賀県で墜落、33歳で命を落としました。
慰霊祭は命日の前後に毎年実施しています。同日は出席者全員で黙祷をささげた後、勇吉の
母校・延岡小の4年生児童が弔歌を合唱しました。参加者は順番に
献花や献酒をし、故人の霊を慰めました。
あいさつで同会の佐藤鉄二会長は「郷土の学習でも勇吉のことを取り上げていただきありがたい。
今後も偉業をしっかりと伝えていきたい」、首藤正治市長は「功績と並んで、
勇吉の残した大きな志も語り継いでいかないといけない」などと延べました。
(宮崎日日新聞 3月4日 抜粋)
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