2013年に宮崎市街地のマンションで澤木友美さん=当時(27)=を殺害し、
遺体を損壊するなどしたとして、殺人と死体損壊・遺棄などの罪に問われた
同市吉村町、無職金丸真菜実(24)、住所不定、無職阿部裕美(23)被告の
裁判員裁判判決公判は30日、宮崎地裁で開かれました。
瀧岡裁判長は、犯行は住所不定、無職東竜二(29)が主導し
両被告は「従属的立場」とした上で金丸被告に懲役12年(求刑懲役14年)、
阿部被告は「殺人ほう助にとどまる」とし同5年(同12年)の実刑判決を
言い渡しました。
判決後、両被告の弁護側は「(控訴するかどうかは)本人と話して決めたい」と説明。
宮崎地検は「(阿部被告に関し)判決内容を精査し、上級庁と協議の上で適切に対処したい」
とコメントしました。
瀧岡裁判長は判決で、「非人間的で常軌を逸した犯罪」などと糾弾。
一方、東被告の徹底した束縛、虐待により両被告は
精神障害を犯行当時に発症していたとし、「常識的な判断ができにくい状態だった」などと
指摘しました。
阿部被告については「(殺害時に)左手を被害者の膝の上に置いた」との供述を認定。
その上で「自分の犯罪として殺人を実行する意思があったと推認できるかは
慎重に検討すべき」などとし共同正犯の成立は認めませんでした。
判決によると、両被告は東被告と共謀し13年7月下旬~8月13日ごろ、
澤木さんに暴行を加えて重篤な外傷性ショック状態に陥らせました。
発覚を恐れ金丸被告は同月15日の昼ごろ、東被告と共謀して澤木さんを窒息死させ、
阿部被告は東被告の指示に従って足に手を置き、東被告らの犯行を容易にしました。
その後、金丸被告宅などで澤木さんの遺体を損壊・遺棄するなどしました。
宮崎日日新聞 3月31日より抜粋
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