市民が楽しく集える場になればと、日南市萩之嶺の農家民宿「上の丘」を経営する
井上長生さん(58)は、民宿のデッキと駐車場を無料開放しています。
桜の開花時期でもあり、訪れた人たちが花見を楽しみながら
持ち寄った料理を食べ、会話を弾ませていました。
開放は今月いっぱいほどです。
昔はどの地区でも地域住民が集まり親睦の機会が多かったが、最近は近所間の付き合いも減り、
互いの関心が低くなっていることを残念がる井上さんでした。民宿を営むに当たり、
人との出会いや会話が何よりも大切だということを実感するだけに、
多くの人が気軽に集まり、新たな出会いにつながるような場に
なってほしいと、一般開放を思いつきました。
敷地には井上さんが山桜やモモの花も配置し、周囲には花がほころび始めた
ソメイヨシノが植栽されています。テーブルや椅子は自由に利用でき、
そこから同民宿自慢の広がる山並みの風景を望めます。
開放初日となった21日は、地元住民のほか、市内グループホーム利用者らが訪問しました。
井上さんらと会話や歌を楽しみ、終始笑顔を見せていました。利用者の84歳男性は
「皆と話も弾み、いい気分転換になりました。
また来たいですね」と満喫していました。
(宮崎日日新聞 3月25日 抜粋)
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