県民健康セミナー(県医師会主催)は22日、県医師会館で開きました。感染症研究者らが登壇、
約130人が登壇し、エボラ出血熱の特徴や流行の背景、マダニが媒介するウイルス感染症
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」などについて理解を深めました。
セミナーは病気に対する正しい知識を知ってもらおうと毎年開催しています。今回は
国立感染症研究所ウイルス第1部の西條政幸部長ら2人が「エボラ出血熱、
デング熱およびSFTS」などと題して講演しました。
西條部長は、西アフリカで流行するエボラ出血熱について「大本は人間のウイルスでなく、
コウモリが持っているといわれている。(このため)人から人へ感染する力は弱い」と
説明しています。患者に触れないなどの対策をきちんと取れば、
感染は防げるとしました。
感染拡大の背景として貧困に起因した知識、医療用品の不足などを挙げた上で、
「対策がうまくいって今は収束に向かっている。仮に日本に
患者が入っても流行することはない」と訴えました。
また、本県でも感染例があるSFTSは「マダニが人間に感染させる」とし、
「ウイルスは存在し続け、感染リスクから逃れることはできない。
高齢の人ほど致死率が高い。かまれない注意が
大事」と呼び掛けました。
(宮崎日日新聞 3月23日 抜粋)
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